着物好き必見!衿のセルフケアにはリグロイン?ベンジン?徹底比較してみた
自宅でできる!着物の衿汚れケア
着物を日常的に着る方、特別な日にしか着ない方、どちらにとっても気になるのが「衿の汚れ」。
特に汗や皮脂がつきやすい首周りは、着用を重ねるうちに黄ばみや黒ずみが目立ってきます。
しかし、毎回クリーニングに出すのはコストも時間もかかる…。
そんな時におすすめなのが、自宅でできる「セルフケア」!
中でも今回取り上げるのは、セルフケアの定番アイテムである「リグロイン」と「ベンジン」です。
リグロインとベンジンってなに?|用途・特徴を徹底解説

■ リグロインとは?
- 主に理化学実験などで使用される石油系溶剤
- 高純度で揮発性が高く、乾きが早い
- 匂い控えめ、刺激臭が少ない
- 一般にはENEOSなどの製品が有名
リグロインの魅力は、何と言ってもその純度の高さと安定した品質。
化学実験用に製造されているため、溶剤としての安定感があり、匂いも控えめなので比較的扱いやすいのがポイントです。
■ ベンジンとは?
- クリーニングやしみ抜きなど、衣類用に使われる石油系溶剤の総称
- 市販されている製品は様々(Aベンジン、マリ印ベンジンなど)
- 製品により揮発速度・匂い・成分が異なる
- 比較的手に入りやすく、価格も安価
ベンジンは着物をはじめとする衣類のケアに広く使われています。
一言でベンジンと言っても、製品によって質感・香り・使用感が異なるため、使い比べることで自分に合ったものを見つけるのがおすすめです。
実際に比較してみた!乾きの速さ&使い心地は?

今回の動画では、以下の3種類の溶剤を比較しました:
- 🧪 エネオスのリグロイン
- 🧴 マリ印ベンジン
- 🧴 Aベンジン
それぞれを黒い紙に染み込ませて乾き具合を比較すると、驚くべきことに…
▶ Aベンジンが圧倒的に早く乾く!
この結果からも、即乾性を求める方にはAベンジンが向いていることが分かります。
一方、リグロインは乾きはやや遅めでも安定性があり、ニオイが少なく使いやすいというメリットも。
着物の衿を自宅でケアする方法|手順と注意点
以前紹介した動画で、詳しく解説しています。
ご覧いただいていない方は、下記のリンクからご覧いただけます。
⚠ 注意点(重要)
- 溶剤は非常に引火しやすいので、火気厳禁!
- 使用中は必ず換気を十分に行うこと
- 初めて使う時は、目立たない場所でテストしてから
- 子どもやペットの手の届かないところで保管
まとめ|自分に合った溶剤を選んで着物をもっと楽しもう!
リグロインとベンジンは、どちらも着物の衿ケアに非常に便利な溶剤です。
違いを理解した上で選べば、自宅でも安全かつ効果的にセルフケアが可能です。
- 高純度で安定したリグロイン
- 初心者でも、使いやすいマリ印ベンジン
- 乾きが早く手際の良い上級者向けAベンジン
使い心地や目的に合わせて選んで、自分のスタイルに合ったお手入れを楽しんでください。
💡 アドバイス:溶剤を使用する時は、しっかり換気・乾燥させることを忘れずに。
定期的にケアすることで、着物の美しさを長く保つことができます。
👘 最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
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