職業訓練指導員・国家検定一級技能士・技能グランプリ受賞職人による少人数制指導。
「見て終わり」ではなく、「できるようになる」ことを目的とした実践型の染色補正塾です。
道具の使い方、染み抜きの考え方、国家試験を意識した基礎技術、そして実際の着物修復まで。
現場で本当に必要とされる技術を、実演・実践・振り返りを通して身につけていきます。
伝統技術を未来へつなぎ、次世代の技術者を育てること。
それが、きもの工房扇屋「染色補正塾」の使命です。
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なぜ今、染色補正技術を学ぶ必要があるのでしょうか
着物修復業界では、長年培われてきた技術を持つ職人の高齢化や後継者不足が進んでいます。
一方で、
- リユース着物市場の拡大
- 高級着物のメンテナンス需要の増加
- 呉服店におけるアフターケアの重要性
- クリーニング店の高付加価値化
など、着物修復技術を必要とする場面は年々増えています。しかし、その需要に対して、現場で実際に判断し、対応できる技術者は決して多くありません。
染色補正塾では、伝統技術を守るだけではなく、現代の働き方や学び方に順応しながら、次世代の技術者育成に取り組んでいます。
※着物ユーザー向けに開催していました「着物染み抜き教室」は名前を変え「着物チョコッと雑学」と題してYouTube版を順次公開中です。
このような方におすすめです
クリーニング店の技術者・後継者の方
着物メンテナンスを内製化し、店舗の新たな強みとして高付加価値サービスを導入したい方。
呉服店・悉皆店の後継者の方
販売だけではなく、修復やアフターケアまで提案できる知識と技術を身につけたい方。
着物修復を仕事にしたい方
未経験からでも、本気で染色補正技術を学びたい方。
家業を継ぎたい方
先代から受け継いだ仕事に、新たな技術力を加えたい方。
染色補正塾が選ばれる5つの理由
1.講師が毎回実演します
技術は、言葉だけでは伝わりません。
なぜその薬品を選ぶのか。
なぜその順番で作業を行うのか。
講師が実際に作業を行いながら、現場での判断基準まで解説します。
2.実際に自分の手で作業します
見学だけでは技術は身につきません。
実演を見た後、生徒自身が実際に手を動かしながら技術を習得します。
講師が一人ひとりの作業を確認し、具体的な改善点をフィードバックします。
3.国家試験を意識した基礎技術が学べます
道具の持ち方や姿勢、薬品の扱い方など、国家技能検定にも通じる基本技術を大切にしています。
基礎を徹底することで、応用力につながる確かな技術を身につけます。
4.実際の着物を教材として学べます
現場で起こる判断や対応は、教科書だけでは学べません。
それぞれの教材用着物を使用しながら、現場で必要となる考え方と対応力を養います。
【写真:Before/After事例】
肩山の色焼け直し
瞬間接着剤の除去と金彩加工
黄変染み抜き
5.講師添削による「思考のすり合わせ」を行います
毎回の授業後にはレポートを提出していただきます。
講師がその内容を添削し、伝えた内容との認識のズレや判断基準の違いを修正します。
単なる復習ではなく、
「なぜそう判断するのか」
「なぜその方法を選択したのか」
という思考の整理を行うことで、技術だけではなく現場で迷わない判断基準を身につけていきます。
積み重ねたレポートは、自分だけの教科書となり、卒業後も現場での大切な財産となります。
授業サイクル
① 理論・考え方を学ぶ
↓
② 講師による実演
(実際の技術を見て学ぶ)
↓
③ 生徒による実践
(実際に手を動かす)
↓
④ 個別フィードバック
(技術の修正・指導)
↓
⑤ レポート提出
(学びを言語化する)
↓
⑥ 講師添削・思考のすり合わせ
(認識のズレを修正する)
↓
⑦ 判断基準の定着
(正しい考え方として蓄積され、自分だけの教科書の完成)
遠方の方にも対応|短期集中3ヶ月プログラム
通常1年かけて学ぶ内容を、3ヶ月に集約した短期集中型の講座です。
遠方から通われる方や、店舗への技術導入を急ぎたい方にも対応しています。
工房設備の貸出を行います。
授業スケジュール例
- 月曜日:9:00~ 約3時間(講義・実演・実習)
- 火曜日:約3時間(自主練習)
- 木曜日:9:00~ 約3時間(講義・実演・実習)
- 金曜日:約3時間(自主練習)
授業後日にレポートを提出し、理解を深めていきます。
工房設備を活用しながら、短期間で実践的な技術習得を目指します。
コース案内
基礎実践コース
- 道具の使い方
- 染み抜き理論
- 染み抜きの種類別対処法
- 国家試験基礎実技(2級技能士受験)
実務応用コース
- 黄変処理
- 色掛け
- 金彩修復
- カビ処理
- 高難度事例への対応
- 国家試験基礎実技(1級技能士受験)
国家試験対策コース
- 実技試験対策
- 模擬試験
研究クラス
修了生を対象に、難案件への対応力向上や最新事例の研究を行います。
高額な設備投資は必要ですか?
染色補正の技術を学ぶうえで、一定の道具や機材は必要になります。
しかし、当塾では道具や機械の販売を目的とした講習は行っておりません。
「この機械を必ず購入してください」
「指定の販売店から購入してください」
といったご案内も行っておりません。
現在お持ちの道具を活用できる場合には、その道具を使った方法もお伝えしています。
ご予算に合わせた道具選びをサポートします
必要な道具については、
- 新品購入
- 中古品の活用
- 自作できるものは自作
など、それぞれの状況に合わせてご提案しています。
バキューム台は自作も可能です
業務用バキューム台は高額になる場合がありますが、当塾では自作方法もご紹介しています。
材料費を含めて約2万円程度から製作することも可能です。
必要以上の設備投資をおすすめすることはありません。
大切なのは、高価な設備を揃えることではなく、道具を正しく使いこなすための考え方と技術を身につけることだと考えています。
超音波洗浄機について
現場で実際に仕事として取り組んでいく場合には、超音波洗浄機は重要な機材のひとつです。
導入については、
- 新品
- 中古
- ご予算に応じた機種選定
など、それぞれの状況に合わせてアドバイスしております。
卒業後の進路
- 着物専門クリーニングの導入
- 呉服店での修復相談対応
- 悉皆業への転向
- 独立開業
- 国家資格取得
- 家業継承
染色補正とは
【読み:せんしょくほせい】
染色補正とは、着物の製造工程(染色)で発生するトラブルを修正する技術です。
主な作業として[染料飛び(不要な染料染み)・友禅の滲み・汚れ落とし・紋抜き・紋様消し・柄の復元・色やけ直し]があります。
着物製作の工程において最終調整を行う役割としてなくてはならない存在です。
染色補正技能士は、厚生労働省が認定する日本で唯一の染み抜き・着物を直す国家資格です。
近年の合格率は非常に低く30%程度となっており、難易度が高い試験です。

染色補正の歴史
京都御所の衣裳手入れを行う『御手入司』と言われ、享保年間頃と云い伝えられ、門外不出として永く継承されてきた技術です。
幾久屋・桔梗屋と呼ばれる流派があり、幾久屋新宮家は享保14年(1729年)創業、桔梗屋山田家は文化2年(1805年)創業と記録にあります。
御手入司、呉服調整業、現在の染色補正業に名称は変わりました。
きもの工房 扇屋の家田貴之は幾久屋系統となります。
染色補正という仕事について
染色補正とは、単に「汚れを落とす技術」ではありません。
シミや変色、色焼け、金彩の剥がれなど、着物に生じた様々なトラブルに対し、染色や修復の技術を用いて本来の美しさを取り戻す仕事です。
長年、職人の経験によって受け継がれてきた技術ですが、近年は後継者不足により、その技術を持つ職人が年々減少しています。
私たちは、この技術を独占するのではなく、次世代へつないでいくことも職人の役割だと考えています。
講師紹介
きもの工房扇屋 四代目 家田貴之
- 技能グランプリ 染色補正汚れ落とし(染み抜き)部門 全国1位2回
- 東京都知事賞受賞
- 国家技能検定 1級染色補正技能士
- 東京都知事認定職業訓練指導員
- 元 染色補正技能検定委員
- JICA海外技術指導員
- 元 染色補正しみぬき組合 専務理事
現場で培った経験と技術を、次世代へ伝えることを使命として指導しています。
よくあるご質問
Q.未経験でも受講できますか?
はい。基礎から段階的に学べるカリキュラムをご用意しています。
Q.遠方からの受講は可能ですか?
はい。短期集中3ヶ月プログラムもございます。
Q.国家試験の受験を目指せますか?
国家技能検定を意識した基礎技術や試験対策コースをご用意しています。
Q.道具は必ず購入しなければいけませんか?
必要なものを必要なタイミングで揃えていただく考え方です。中古や自作についてもご相談いただけます。
Q.受講料について教えてください。
受講内容や現在お持ちの道具によって異なります。詳細は個別相談時にご案内しております。
Q.パンフレットはありますか?
染色補正塾の概要や募集要項等について記載したパンフレットや冊子等はございません。基本的には呉服店、悉皆業、クリーニング店など染色補正の技術を学びたい方向けに開講しているものであり、個人の知識や技術によりカリキュラムは受講者に応じて組まれる事が多いためです。
まずはお気軽にご相談ください
「自分に向いているのか知りたい」
「どのコースが合っているのか相談したい」
「遠方でも受講できるのか聞いてみたい」
まずはお気軽にご相談ください。
授業内容を一部紹介
・酸化漂白、還元漂白剤について・・・使用状況に応じた調合方法
・種類別染み抜き方法・・・油性マジック、墨、卵白、すき焼き等のシミ抜き方法
・作業環境・・・作業効率の上がる、机、道具の配置方法
・低価格で作るバキューム台・・・多種多様な形で製作可能なバキューム代の作成方法
・染料の準備・・・染料や薬品などの購入店舗の紹介。染料の性質、保管方法等、調合方法や濃度
・染色補正の色合わせ・・・染み抜きにより抜けた色を復元する方法、色相環とトーンから補色を立体でイメージする方法
・エアーブラシについて・・・染色補正で使用するエアーブラシ、コンプレッサーのセティングから使用方法
・超音波洗浄機の使用方・・・ソノフラッシュを使用し生地を痛めない洗浄方法
・固まった蛋白質を含む染み抜き・・・加熱により固まった蛋白質の除去方法や染み抜きの手順方法
・黄変の染み抜き・・・経年による変色、薬品による変色の対処法
・金彩加工・・・金材の紹介、金彩用バインダーの種類と使用方から修復方法
・お預かり時の対応・・・クレームの発生しない接客時の注意点や契約書の制作方法等
・その他、実際の着物を使用し修復方法をお伝えします。教材の着物は教室に用意してあります。
受講生の持ち込まれた着物を直すこともございます。

受講希望者はエントリーシートを記載の上メールまたは郵送にてお送りください。

サービス一覧
きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。染み抜き、洗い張り、サイズ変更などお客様のご要望を伺い、お着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。








