【染色補正塾】

染色補正

【読み:せんしょくほせい】

染色補正とは、着物の染色工程で発生するトラブルを修正する技術です。

主な作業として[染料飛び(不要な染料染み)・友禅の滲み・汚れ落とし・紋抜き・紋様消し・柄の復元・色やけ直し]等があります。

着物製作の工程において最終調整を行う役割としてなくてはならない存在です。

この染色補正の作業には危険な薬品の使用を要するため、正しい知識を持ち作業を行わないと着物を破損させることに繋がります。

染色補正技能士は、厚生労働省が認定する日本で唯一の着物を直す国家資格です。

1級技能士・2級技能士(2級技能士は都道府県知事の認定資格)があり、国家検定試験では、1・2級技能士共に学科と実技の試験があります。

近年の合格率は非常に低く30%程度となっており、難易度が高い試験です。

染み抜きを依頼する際、染色補正技能士が在籍する店か否かを確認すると一定の目安となるでしょう。

染色補正の歴史

染色補正の始まりは、京都御所の衣裳手入れを行う『御手入司』と言われ、享保年間頃と云い伝えられ、門外不出として永く継承されてきた技術です。

幾久屋・桔梗屋と呼ばれる流派があり、幾久屋新宮家は享保14年(1729年)創業、桔梗屋山田家は文化2年(1805年)創業と記録にあります。

現在では幾久屋、桔梗屋の技術や技法は同等とされ交流も行われています。

御手入司から、呉服調整業、そして現在の染色補正業へと名称は変わりましたが、技術は先人達の苦労により現代までこの幾久屋・桔梗屋の流れが受け継がれております。

きもの工房 扇屋の家田貴之は幾久屋系統の職人として弟子に技術を伝え後世に受け継ぐことに努めております。

『染色補正塾』とは

染色補正塾とは着物をはじめとする絹(シルク)製品の修復に必要な専門的知識や技術を短期間で得ることの出来る学校です。

材料の購入方法や接客アドバイス等、コンサルティングを含む授業となっております。

染色補正業には、各都道府県知事より認定される2級技能士と厚生労働大臣より認定される1級技技能士という検定試験制度があり、実務経験により受験することが可能です。

1級技能士の合格は非常に難しいとされ、合格率は30%を下回る事も少なくありません。

これから、着物修復業、悉皆業、和装業、クリーニング業等の技術者を目指される方向けのプログラムです。

※受講には面接による試験がございます。

染色補正塾の概要

◯受講者に合わせた完全個別指導と成長できるプログラム

染色補正の技術を修得するために特別に組まれたプログラムにより、未経験者の方でも短期間での技術修得が可能です。技術講習 、解説、経営及び技術相談 、安全・防災に配慮した技術環境など幅広く学ぶことが出来ます。

◯技術修得の目標設定を明確にし、効果を実感

修得すべき修復技術の範囲は幅広いため、先ず何を目標として学ぶべきかを提案いたします。きもの工房扇屋の工房内にて毎月行われる講習会では、指定課題の攻略法を伝授し、着物の生地を使用することで実践的な学習が可能です。
反復練習により技術習得が可能となり習得効果を実感できます。

◯国家検定試験について

染色補正作業の検定試験には、1級・2級があり、それぞれに実技試験と学科試験があります。なお、受験には実務経験を要します。
合格すると、技能士の資格を取得出来ます。
染み抜きの分野で唯一、厚生労働省が認める国家資格であり、最近ではクリーニング業界で注目を集めています。染色補正塾受講者は検定試験の合格率が高いのも特徴です。

◯技術修得の期間

プログラムには、1年制と2年制があり、受講者それぞれの技術レベルに合わせた履修期間を用意しています。未経験者の方は2年制を受講下さい。経験者の方は入試に合格することで1年制の授業を受講可能です。
未経験者の方の場合、染色補正を専門とする店で働きながら5年程の期間をかけ技術修得となりますが、染色補正塾ではその基礎を修得する技術を約2年で学ぶことが出来ます。

◯講師の紹介と実績

講師は主にきもの工房 扇屋代表の家田貴之が務めます。1990年に染色補正業界に入り、1997年一級染色補正補正技能士の資格を取得、東京都知事より認定された職業訓練指導員の資格を保有、講師歴として20年以上のキャリアがあります。1級技能士のみ参加することが許される技能グランプリ汚れ落とし(染み抜き)部門では1位(2回)を受賞。2000年には東京都知事賞を受賞。技能検定委員や東京都染色補正しみぬき組合専務理事等の経験を得て現在に至ります。

染色補正塾にお申込みをご検討されている方へ

2021年現在、受講者は各々の目標、課題に向かい勉強に励んでおります。受講者それぞれに合ったプログラムを作成し、個別指導を行なっております。
そのため、新規でお申込みいただける人数には限りがございます。状況により受講をお断りさせていただく場合もございますのでご了承ください。

染色補正(基礎・応用クラス)月2回

各4時間

染色補正塾「基礎クラス」

染色補正の技術を習得する上で先ず習得すべき必修プログラムです。

道具の使い方、薬品の調合、種類別染み抜き方法、染料の使い方のほか、仕入れや接客などのアドバイスも含む内容となっています。

基礎クラス終了後には、二級染色補正技能士同等レベルの技術を習得することが可能です。

二級技能検定試験(学科・実技)・コンサルティングを含む内容です。

○受講資格・・・染色補正技能士の資格をお持ちでない方でも受講可能。

染色補正塾「応用クラス」

着物を使用しての授業が主となり、それぞれに合わせた道具の使い方、薬品の調合、種類別染み抜き方法、染料の使い方など基礎クラスの内容以上の難しい技術を学ぶことが出来ます。

一級染色補正技能士同等レベルの技術を習得することが可能です。

○受講資格・・二級染色補正技能士の資格を保有、またはそれに相当する技術者。実務経験6年以上の方

染色補正塾「研究クラス」

一級染色補正技能士以上の技術を持ち、さらなる技術向上を目指される方向けのクラスです。

きもの工房 扇屋の実技試験に合格した方のみ受講可能です。

着物の修復全般、コンサルティングを含む内容となっております。

染色補正の技法による事例

色焼け直し
色焼け直し
色掛け色刷き合わせ
色刷き合わせ
着物の衿の色直し
衿の色直し
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教室のご案内

20年以上続く着物ユーザー向けの『着物染み抜き教室』と、国家検定試験を目指すプロ向けの『染色補正塾』があります。当工房代表の家田貴之は職業訓練校講師、JICA日系人社会研修講師を務め現在までに延べ3000名を超える方に受講いただいております。

サービス一覧

きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。染み抜き、洗い張り、サイズ変更などお客様のご要望を伺い、お着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。