【よくあるご質問】

きもの工房 扇屋へ寄せられる質問と答えをまとめました。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

料金・配送について

洗い張りの料金には仕立て代金も含まれていますか?

含まれておりません。
洗い張りの料金は、反物の状態に戻した着物を水に入れて洗い、幅や風合いを整えるために湯のしをし仕上げをまでの作業を指します。
お仕立てをご希望の場合は、別途お仕立て代金などがかかります。

扇屋へ着物を送る場合と返却時の送料は?

お送り頂く際はお客様にご負担いただいております。作業代金の合計が30,000円(消費税別)以上の場合は、納品時の送料は無料となっております。 

着物はどのようにして送ったらよいのでしょうか?

運搬中の水濡れの心配があるため、雨に濡れないようにビニール袋等に包み、ダンボール等に入れてお送りください。

納期について教えて下さい。

ご依頼いただく内容によって変わってまいります。丸洗いは3週間程、洗い張りや染め替え等は最短で2ヶ月〜6ヶ月程でお届けいたします。シミや修復内容により大きく変わることが有ります。
詳しくはお見積りの際にお問い合わせ下さい。

急ぎで染み抜きをお願いしたいのですが可能ですか?

可能です。しかし、染み抜きの作業内容により時間が掛かる場合もございます。
出来る限りご要望に沿えるよう努力いたしますので、ご依頼いただく際にご相談下さい。

支払方法を教えて下さい。

きもの工房扇屋では、前払い制になっております。

現金でのお支払いまたはカード決済、Pay Pay、銀行振り込みでお願いいたします。ネット決済(PayPal)でのお支払いもご利用いただけます。
(カード、PayPalにてお支払いの場合は一括払いのみとさせて頂いております。)
分割払いの場合は、作業代金の半額程をご入金いただき、残金はご納品時までにお支払い下さい。ご納品がご配送をご希望の場合、ヤマト運輸の代引き(コレクト便)でのお支払いも可能です。(手数料はお客様ご負担となります)

見積もり後のキャンセルは可能ですか?

可能です。お気軽にお申し付けください。
速やかに対応させていただきます。

代金お支払い後のキャンセルは可能ですか?

お支払い、作業開始後のキャンセルは受け付けておりません。

作業内容とお見積もりをご確認いただき、作業をご依頼される場合のみお支払いをお願いしております。なお、お見積もりから10日間のお支払い期限を設けさせていただいております。

洗い張り・染み抜き・丸洗い(クリーニング)について

着物を洗いに出す時期や頻度について教えてください

お着物の使用状態頻度により異なり一概にはお伝えできませんが、ご使用シーズンの終わりに丸洗い(ドライクリーニング)に出される方は多くいらっしゃいます。また、極端に使用頻度の高い方は毎年洗い張りをご依頼される方もいらっしゃいます。

長期間箪笥から出される事なく保管されカビが発生し洗い張りをされるケースも珍しくございません。

留袖など、一度のみの着用でもしばらく着ないので丸洗いをされる方もいらっしゃいます。着用すると必ず汚れる衿や袖口の皮脂だけを洗浄しておくだけというのも良いと思います。

シミ汚れや汗などを着物に残った状態で保管されると、繊維が劣化し色褪せや臭いが生じる可能性があるため早めのお手入れをお勧めしております。

一般的なクリーニング店との違いは?

まず一つ目に、洋服を主として営業されている店と着物専門の店とでは、クリーニング溶剤の配合が異なります。二つ目に、厚生労働省から認可を受けた染色補正技能士(着物を専門に直す職人)が染み抜きを行う点です。

扇屋ではクリーニングの前に染色補正士が染み抜きを行い、その後着物用のクリーニング用剤を使用し洗浄・仕上げを行います。

着物を丸洗いすると生地が弱るというのは本当ですか?

過去に何度か、他店での丸洗いは生地が傷むと伺った事があります。丸洗いをされている業者は数多くありますので真相は解りかねますが、考えられる原因として、油脂溶解力が高いドライ溶剤を使用された場合に糸が細くなり生地が痩せる(弱る)のではと考えられます。

当店では丸洗い後の風合いを確認しておりますが、生地が痩せる傷むといったことは感じられません。

洗い張り以外にどのような着物の直し方がありますか?

染み抜き・丸洗い・部分洗い・染替など色々な方法がございます。
悉皆屋である扇屋では着物に関する様々なご相談を承っております。

数十年タンスにしまったままの着物は一度洗ったほうがいいですか?

保存状態にもよりますが、湿気が溜まっている状態ですので、丸洗いや洗い張りをお勧めいたします。
特に、裏の生地が黄色く変色している場合や、表の生地と裏の生地を留める木綿の糸が内部で変色し、2cm程の点線のように表れている場合は、洗い張りするタイミングです。そのままにしておくといずれ着物全体に変色が広がる恐れがございますので、早めに洗い張りをされることをお勧めいたします。

雨に濡れた場合、丸洗い(クリーニング)のお手入れで良いですか?

雨染みは、丸洗いでは落とせません。
丸洗いの作業で使用する溶剤は油性ですので、水性のシミを完全に除去することは出来ません。

着物の大部分が雨に濡れてしまった場合、仕立てに狂いが出ますので洗い張り+仕立てをお勧めしています。少量の雨シミの場合は、部分的に染み抜きをします。
泥はねが多い場合は洗剤を使用し染み抜き後、洗剤を洗い流すために丸洗いをお勧めしています。

洗いに出す際、しつけ糸がついていても良いでしょうか?

しつけ糸がついていても丸洗い洗い張り共に可能です。しかし、丸洗いの際にしつけ糸が一部外れる可能性があります。

外れたしつけ糸を部分的に縫い直すことも可能です。

カビについて

全体に黄色い斑点が見え、カビのような臭いがします。直りますか?

殆どの着物は直ります。黄色い斑点は、カビによる変色と考えられます。
そのまま置いておくとカビは更に繁殖し生地を傷めてしまいます。
縫い目の中や生地の裏にもカビが生えている可能性がありますので、洗い張り+染み抜きの作業がお勧めです。

全体にカビが生えて、白い斑点が見えます。直りますか?

直ります。部分的に染み抜きを行った後に丸洗いか洗い張りをします。
色が抜けている場合はその箇所に色を挿して直します。

帯にカビが生えてしまい、洗っていただくことはできますでしょうか。

可能ですが、帯の製作状態やカビの侵食が大きい場合など作業が難しい事もございます。

表面に薄らと胞子が見える状態でしたら、丸洗いと高濃度オゾンにより綺麗になったと実感できるかと思います。しかし、変色やカビの硬化や帯芯からの変色の場合、芯の交換や洗い張りが必要となる可能性がございます。

実際に帯の状態を拝見しまして最適な作業を提案させていただきます。

※カビについての記事がございますので、こちらのページもご参照ください。

防水加工について

防水加工とは何ですか?パールトーンやガード加工と同じですか?

撥水防水加工は、フッ素樹脂を使用し生地に浸透させる事により撥水防水の効果が得られ、雨や冷たい飲み物が着物についた際のシミをつきにくくするための加工となります。当店では加工後水を使用しテストを行なっております。防水撥水加工のページ目次上の写真です。

原液となるフッ素樹脂は、それぞれの加工業者により希釈されます。一律に濃度の基準は無く、撥水防水の効果は各加工業者によって異なります。

パールトーンは、株式会社パールトーンのサービスとなりますので当店では使用される加工原料については解りかねます。

防水加工をしていてもこまめに洗った方が良いですか?

シミや汚れ、ご使用状態や保管状態により異なりますので一概にをお伝えできませんが、シミや汚れが生地に残っている場合は早めにお手入れされる事をお勧めいたします。

一度でも着用、または汚れのある着物や帯は、一度洗った上で防水加工した方が良いでしょうか?

汚れやシミがある状態で防水加工すると汚れなどと一緒にコーティングされてしまうので、シミ抜きや洗いなどの作業を行なった後に防水加工をお勧めします。

仕立て替え(サイズ変更)について

着物からコートなど別のものに仕立て替えはできますか?

着物からでしたら、基本的にコートや長羽織など、概ねのものにお仕立て替えが可能です。ただし、もともとのお着物の巾や丈によりご希望の寸法が出ないこともあります。

長羽織を道行コートにしたいのですが?

長羽織を道行コートにお仕立て替えするのは基本的には可能です。ただ、着物からコートに仕立て替えるのと違い、身丈の長さに余裕がないので、特殊な仕立て方をしていた場合など一度拝見して、または部分的に着物を解いて確認してみないと分からないところがあります。少なくとも裏地は交換する必要があります。

寸法が小さいので、自分のサイズに仕立て替えたいのですが可能ですか?

着物の生地が縫込みの中にどのくらい有るかによっての判断となります。仕立て上りの状態で見てある程度の判断は可能ですが、実際に作業してみないと実質どれくらい出せるか分からないところがあります。と言いますのも、湯のしでどこまで幅が出せるか、また縫込みの中に問題がないか、擦り切れや穴あきなど仕立てに影響のある事象がないかなどの確認が必要となるからです。

昔の着物は幅や長さが短いことが多いため、身長が高く比較的長めに仕立てる現代の着物にする場合、裄や身丈が足りないことは少なくありません。その場合、足し布を入れたり腰ひもを下げるなど着付けで対応していただく必要があります。

振袖お直しについて

40年以上前に作られた振袖に黄色いシミがたくさん付いています。特に白い生地の所に多く見られますが直りますか?

白い所(ごふん)には黄色いシミが出やすく、カビによる黄変が原因と考えられます。生地が弱っていなければほとんどの着物は直すことができます。その場合、着物を解き反物状態にしてからシミを抜きます。着物の状態にもよりますが、6カ月以上を要する場合もございますので、お早めにご相談ください。

60年以上前の振袖を娘に着せるのは、おかしくないでしょうか?流行などあるのでしょうか?

振袖に限らず、着物は世代を越えて愛用され受け継がれていくものだと考えております。60年以上前の振袖を、半襟や小物類により現代風にコーディネートすることも可能です。
これまでに三世代に渡って着用された振袖の修復も行っております。生地やシミの状態を拝見し、サイズの変更が可能かなどご相談させていただいております。

紋について

黒留袖を譲り受けたのですが、今ついている紋を別の紋に変えることはできますか

可能です。作業内容は「紋入れ替え」となります。今ついている紋様を落とし、白い部分を抜き直した後、新しい紋を描き入れる工程です。着物の中には「紋入れ替え」の難しい場合がございます。生地が弱っていて薬品の使用ができない、紋様が完全に消えない等の通常の「紋入れ替え」が不可能な場合は、他の方法をお勧めする場合もあります。ご相談の際には新しく入れる紋の名称や形状が分かる画像などをお持ちくださいますとスムーズにご相談いただけます。

紋が滲んで汚れています。きれいになりますか?

可能です。現在描かれている上絵を落として白地を抜き直した後、上絵を書き直す「紋洗い上絵」と呼ばれる作業を行います。三つ紋・五つ紋の場合、滲んでしまった紋が一つであっても、その紋だけ「紋洗い上絵」を行うことで、他の紋より仕上がりが白く綺麗になり目立つことがありますので、すべて直すことをお勧めします。

今ついている紋を消したいのですができますか?

可能です。作業内容は「紋消し」となります。黒い線で描かれた紋の場合、線を落とした後、白い部分を周りの生地の色に合わせ部分的に染め直します。縫紋の場合は刺繍を解き下絵を洗浄し、穴の空いた生地を整え、色を挿して目立たなくします。「紋消し」の難しい着物について、地色が濃い場合や生地が弱っている場合など、紋消しを行っても完全に消すことが難しいです。縫紋の場合はリンズなどの光沢のある生地穴の部分が傷のように残る場合が多くお勧めできないケースもございます。拝見して作業の完成度を判断させていただきます。

お茶会に着ていくため着物に紋を入れたいのですが、抜き紋と縫紋ではどちらがお勧めですか?

お茶会の紋については、お習いになっている流派や師事する教室によって考え方が異なるようです。先生や一緒にお習いのご友人にあらかじめご相談いただくのが一番おすすめです。

紋入れの作業は可能です。抜き紋・縫い紋のいずれかをお知らせください。ご相談には、ご相談の際には入れる紋の名称や形状が分かる画像などをお持ちくださいますとスムーズにご相談いただけます。

生け洗い(丸洗い)を行ったところ紋の白いところがところどころ剥がれましたが直りますか?

直ります。剥がれた紋の部分を全て落とした後、再度紋を描き直します。

生け洗い(丸洗い)により紋が剥がれる原因は、紋が樹脂で描かれていたということ、保管の際防虫剤により樹脂が溶けてしまったこと、生け洗い(丸洗い)に使用される有機溶剤で着物から剥離したことが上げられます。

ご家庭でのお手入れについて

虫干しについて詳しく教えて下さい。

虫干しとは陰干しとも呼ばれ、春と秋の天気の良い日に風通りの良い日陰(室内)で着物を干すことを言います。 主に普段着用しない着物の除湿が目的となります。湿気を含んだ着物はカビが繁殖し易いためこれを防ぐ作業です。

除湿機やエアコンのドライ等を使い室内を乾燥させた状態で着物を干すことも効果的です。長時間干したままにすると、仕立てがくるったり焼けてしまうので、2〜3時間ぐらいを目安に行ってください。再度仕舞われる際にはカビなどがないか着物全体をチェックしておくと良いでしょう。

着用後、お手入れはどのようにすればいいですか?

着用後は、汗などの湿気がお着物に残っています。
湿気を取るために着物用のハンガー等にしばらくかけておきましょう。
その際、照明や日光等の光により着物の色が変色する可能性があるので暗い湿度の低い所を選んで下さい。除湿機を使用すると効果的です。ベンジンを使い衿・袖口の汚れを取っておくのも良いでしょう。

きもの工房 扇屋では、着物のメンテナンス方法を学べる染み抜き教室を定期的に開催しております。

シミを付けてしまいました、おしぼりでたたいてもいいですか?

おしぼりでたたくことは良くありません。

着物の生地(絹)はとてもデリケートなため、擦ったり、たたいたりする事で生地を傷める危険があり、一度傷んだ生地は直すことが困難です。早く対処すれば汚れやしみは落ちやすいので、出来るだけ早目にご相談ください。
日本酒や白ワイン等、乾くと色の目立たないシミの場合は、シミの箇所の写真を撮る、糸印やシールを付けるなど場所を指定してご相談いただくとスムーズです。不明な場合は大方の場所をお知らせ下さい。

シワがあるのでアイロンを自分でかけてもいいですか?

着物のアイロンがけは、洋服と違い難しいですのでお勧めしません。

なぜなら、シワが伸びないためスチームを多くかけると仕立てのくるいが生じ着用しにくくなります。また、高温のアイロンを当てるとアタリが生じます。アタリとは生地が潰れ光ってしまう状態を指します。着物は生地の重なる部分が多い仕立て方になっておりアタリができやすく、アタリを直すには着物を解いての作業が必要となる恐れがあります。当店の仕上げには着物専用のアイロン、アイロン台を使用しますが、1枚あたり1時間以上かかる事も少なくありません。

カビを防ぐ方法について教えてください。

湿気の多い所に置かないことが重要です。一年に一、二度は虫干しをお勧めいたします。

除湿機を使用されるのも大変効果がありますのでお勧めいたします。

帯の加工について

作り帯への加工はできますか?作り帯について教えてください。

一般的な袋帯や名古屋帯から、作り帯へ仕立て直すことが可能です。作り帯は、帯を切らせていただき、胴に巻く部分とお太鼓部分に分けてお作りしています。お太鼓は、最初からお太鼓の大きさを決めてしまう「固定型」と、お太鼓の大きさをご自身で決められる「自由型」がございます。固定型の場合、身長をお伺いして身長が高めのお客様には少し大きめに作ります。胴に巻く部分は紐で結んでいただくタイプになります。

帯のにおいが気になりますが完全に消すことができますか?

洗い張りを行うことのできる染め帯の場合は可能です。洗い張りを行う際にナノバブルとマイクロバブルにオゾンを混ぜ殺菌することで匂いの原因である、カビや防虫剤を分解洗浄することで完全に消臭することができます。

しかし、仕立て上りの状態では残念ながら、100%消すことは不可能ですが緩和させる方法として、オゾンを混ぜた有機溶剤で洗う「生け洗い」と合わせて、高濃度オゾンでの消臭・殺菌がおすすめです。ただし、匂いに関しては主観による部分も大きいこと、匂いの原因(カビや防虫剤など)が残っている場合、完全に取り切れないことがあるのでご了承下さい。

帯のしわはのびますか?

ある程度のしわを伸ばすことは可能です。しかし、一度でも使用された帯は、折れ目部分の生地が擦れた状態になり物理的に傷んでしまうため、新品のような状態に伸ばすことはできません。

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