【着物の消臭加工】

オゾンを使用して行う消臭加工。臭いの原因、最適な消臭方法を考えます。

オゾン発生装置

着物の臭いの原因について

防虫剤により溶けた金彩の樹脂
防虫剤により溶けた金彩の樹脂

着物を保管中、臭いが付いてしまった原因は、カビや防虫剤によることが非常に多いです。

カビの原因となる要素は、保管中の湿度が最も影響しています。

湿度が低い状態で保管することによりカビの発生は殆どの場合防ぐことが出来ます。

防虫剤が原因の臭いは、防虫剤から発生する殺虫効果のあるガスによる物です。

ピレスロイド系を除く、パラジクロルベンゼン・樟脳・ナフタリンには匂いがついています。

気を付けなくてはならないことは、匂いが付いた防虫剤を異なる種類同時に使用してはいけません。

通常の防虫剤は固形の製品から気化したガスが発生します。

この異なる匂いのガスが合わさる事で、着物の色を変色させたり、金彩や金彩加工する際使用される樹脂を傷める事があります。

また、防虫剤は殺虫剤でもあり人体にとっても有害です。保管中の臭いを取るために部屋で着物を干される際、防虫剤を使用している場合には、必ず窓を開け風通しを良くし換気を必ず行って下さい。

能装束の虫干し風景

こちらの写真は能装束の虫干しを拝見させていただいた時のものです。

代々伝わる歴史ある衣装を保管するためにも大切な作業です。

仕舞い込んだ着物の臭いの取り方は

定期的な虫干しや、除湿機を使用するなど普段から除湿を心がけることで原因の改善が可能です。

部屋の換気を忘れずに、風を通してください。

窓を開け、扇風機を使用することもお勧めします。

その場合、直射日光を避け光に当てずに着物を干してください。

着物の染色はデリケートなものもあり、光による退色が起こることが考えられます。

そのため照明の近くも避ける様にしてください。

数日干しても臭いが取れない場合は、着物に臭いの原因がついた状態と考えられます。

カビの臭い取り

カビの臭いは、原因であるカビの除去が必要となります。

生地の表面に白い点が発生し、布などで払えば消える程度であればオゾンを使用し丸洗い(ドライクリーニング)することである程度除去できます。

カビを摘む様に触って、生地に固さを感じる場合は洗い張りをお勧めします。

カビが生地に根を張り固まった状態になっていると考えられます。

この状態にまでなると丸洗いを行ったところで、表面のカビが少し落とせる程度で、臭いも残ることが考えられます。

洗い張りを行う際、水の中にオゾンを混ぜることで除菌することが可能です。

防虫剤の臭い取り

樟脳など、防虫剤の臭いが虫干しを行っても取れない場合、防虫剤のガスが着物に染み付いている状態と考えられます。

この場合、カビと同様に軽度であれば丸洗いで緩和されますが、長年仕舞い込まれ着物自体が防虫剤とかわらない程の臭いの場合は洗い張りが必要となります。

きもの工房 扇屋の洗い張りでは臭いをほぼ完全に除去することも可能です。

オゾンの性質と発生方法

オゾンとはO3(オースリー)と書きOという酸素原子が3つ合わさった気体の事をいいます。

空気中に存在するオゾンの量は極めて少なく0.000007%程といわれています。

オゾンは不安定な気体であることと、人体にとって毒性があります。

当工房では、空気中に存在する酸素約21%の濃度を人工的に上げ、紫外線照射により高濃度のオゾンを発生させます。

オゾン消臭の効果とは

高濃度オゾンによる臭いの分解はある程度可能ですが、原因の除去を行うことで無臭に近づける事ができます。

この作業は、水洗いが必要となるため、洗い張りが必須となります。

また、帯など水洗いが不可能な場合は丸洗い後、高濃度オゾンによって緩和することが可能です。

オゾン加工料金について

高濃度オゾン料金料金(消費税込み)
高濃度オゾン追加料金+2,200円
高濃度オゾン追加料金表

サービス一覧

きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。染み抜き、洗い張り、サイズ変更などお客様のご要望を伺い、お着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。