【防水撥水加工】

雨の日、着物を着る際の注意点は?防水撥水加工の効果について解説

着物の防水撥水加工とは

着物の防水撥水加工とは、生地に液体樹脂を浸透させることにより水の浸透を防ぐ加工です。

液体樹脂は主にフッ素系の素材が使用され、各業者それぞれのサービス(商品)名を付け販売されていますが、液体樹脂の製造には高額なプラント設備が必要になる為、大手薬品メーカーからの仕入れが主流となります。

フッ素系液体樹脂の原液を有機溶剤で薄め、その液体の中に着物生地を通すことにより生地の奥まで浸透させることが出来ます。

お客様から「防水加工をすると風合いが変わるのでは?」とご質問をいただくことがあります。

この風合いは、液体樹脂の濃度や使用方法により影響が出てきます。

その為、防水撥水加工をされる業者により風合いが異なる場合があるのも事実です。

当店での加工は風合いを損ねないよう、液体樹脂の配合などを行っています。

防水撥水加工は、飲料のシミ予防にも有効

防水撥水加工を行った着物は、特に冷たい飲み物などの水分に効果を発揮します。

樹脂が繊維の奥まで浸透する為、水系の液体は極端に浸透しにくくなります。

それでは、実際にワインが溢れてしまった際の対処法を説明します。

まずは、ティッシュなど乾いたもので表面の水分だけを優しく吸い取ってください。

この時点で、防水撥水加工の施された着物の場合90%以上のシミは無くなります。

叩く、擦るといった生地に負担を掛けない様にすることが大切なポイントです。

日本酒や白ワインなどは、乾くと殆ど分からなくなりますが、放っておくと数年後、黄色く変色したシミになって現れることがあります。

目立たないからと放置せず、早めに染み抜きに出すことをお勧めします。その際、どこにシミがあるかわかるよう予め写真を撮っておくと、的確に処置しやすくなります。

雨の日に着物。何に注意すべき?

着物は湿度にもデリケートな為、濡れないに越したことはありませが、雨の日に着物をお召しになる機会もあるかと思います。

着物の生地の中には、水に濡れると縮む種類があり、特に縮緬など『しぼ』の特徴がある生地は、一度縮んでしまうと自分で直すことが困難になります。

このような着物には防水撥水加工は非常に有効的です。

ただしレインコートでは無いため長時間水に濡れた状態で放っておくと徐々に浸透し水ジミとなるので注意が必要です。

もし防水撥水加工がされていない場合、応急的に市販の防水スプレーを使用することで同程度の効果が得られます。

呼吸器官に悪影響を及ぼさないよう、防水スプレーを使用する際には、窓を開け換気をすることが大切です。

また、着物の中にはスプレーに含まれる溶剤により柄が滲むものがありますので、目立たない所でテストをしてから使用すると良いでしょう。

お出かけの際は車の利用も

雨の中を歩く際にご注意いただきたいのは「泥はね」です。

昔と現代では、泥はねの汚れの成分がだいぶ異なります。

現代の様に経済発展を遂げる前の時代では、車も殆ど走っておらず空気も綺麗な状態だったため、泥はねは土の固まりのようなものでした。

しかし現代の泥はねは、大気の汚れや道路のアスファルトに溜まった油分を含んだ汚れに変化しており、染み抜きを行う際にも、油性インクを落とす際に使用する洗剤を用いることが多いです。

空から降ってくる雨だけでなく、歩行中の泥はねにも注意が必要です。

移動にはタクシーなどの車を使用することをお勧めします。

防水撥水加工の注意点とは

防水撥水加工は、「撥水」「撥油」を謳っていますが、冷たい水と比べ温度の高い食べ物や液体は効果が下がります。また、オイルなどの油分に対しても同様です。

防水撥水加工を行っているからといって完全に防御出来るわけではないことも知っておくと良いでしょう。

着物の防水撥水加工の料金表

防水撥水加工料金料金(消費税込み)
振袖12,100円
表生地+八掛11,000円
表生地8,800円
6,600円
その他ご相談ください
防水撥水加工料金

※料金表は反物の加工価格となります。
※留袖 ・ 色留袖 ・ 振袖の仕立て上がり品はプラス3,300円
 その他、帯以外の仕立て上がり品はプラス2,200円

サービス一覧

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きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。染み抜き、洗い張り、サイズ変更などお客様のご要望を伺い、お着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。