着物染み抜き教室・2019年9月21日

染み抜き教室のご紹介2019年9月21日

9月21日、しみ抜き教室を開催しました。

今回は、先週の14日にコミュニティクラブたまがわ様が企画されています

二子玉川のカルチャーセンターで講座を開催させていただき、

そちらを受講いただいた方々が衿袖口洗いを実践しに今回のしみ抜き教室にも参加いただくなど、

扇屋としましてもいろいろ新しいことがあった回であったと思います。

10名の方々に受講いただき、和気あいあいと賑やかな会となりました。

初回講座 ~応急処置編~

着用時に食べ物をこぼしてしまった時の対処法と

普段のお着物のお手入れ方法についてをご説明する実演を交えての講義です。

お店にも、よく食べ物をこぼしてしまって

無理に落とそうとして力いっぱい擦ってしまい、

結果繊維の表面を真っ白くなるまで荒らしてしまったり、

ご自分で洗ってみて逆にジミを広げてしまった着物が持ち込まれます。

セルフケアの失敗は、汚してしまった時の焦りと、

間違った知識による何とかなるんじゃないか?という過信であったり、

そんな身近なところにあるような気がします。

ああ、これは頑張っても落ちないんだな、

だからこれはここまでの処置でやめてプロに任せよう。

いざその時がこれば当然焦ってしまうけど、冷静にそこの線引きを出来ることが、

結果一番着物を傷めず、かつしみ抜き代もお安くなります。

また、普段のお着物のお手入れとして、

カビなどを生やさないために何が重要なのか?

防虫剤を入れる場合、やってはいけないのはなに?

といったことを写真を交えながらご説明させていただきました。

衿・袖口洗い(実技教室)

2講座目からは実際にしみ抜きセットを使っての実習です。

衿と袖口は一回着ただけでも汚れてしまう箇所なので、

自分で適切にケアできると安心ですよね。

プロが使っているものと同じものを使って、実際に

ご自分の着物をお手入れしていただきます。

まずは練習布で霧を均一に吹く練習、疲れず生地に負担のないようブラシをあてる練習をしてから、いざ自分の着物。

皆さん緊張されていましたが、

肘を動かさないで、ここでは生地を浮かせて~…など、講師も

細かくアドバイスさせていただき、皆さんみるみるお着物をきれいにしていきました。

独学だけでは不安ですが、今回の実践で自信がついたのか、

「家にある着物もやってみます!」と言ってくださる方もいて、

お役に立ててよかったなと改めて思います。

ご参加いただいた皆さん、長い時間一日本当にお疲れ様でした!

いよいよ着物のシーズン、ぜひお着物を着てお出かけくださいね。

ご参加いただいた方からの感想(2019年9月21日)

○とても勉強になりました。

○今までどうすればよいか分からず、衿洗いをYouTubeを見てやろうと思いましたが、やらなくて良かったです。論理的、化学的な説明でよくわかり、実際に落とせて感激しました。

○説明がわかりやすく、雰囲気も和やかな感じで良かった。しみ抜きに必要なセットが揃っているので取り組みやすい。

○1日で沢山学べるのは遠方からの方には特に良いと思う。

○やってはけない応急処置、大変勉強になりました。パールトーン加工も納得しました。しみ抜きセットも購入出来て良かったです。

○そして、しみ抜き教室、大変為になりました。まさか、素人の自分の手で着物のしみ抜きができるとは思わず、驚きました。下手をすれば、着物そのものをダメにするかもしれず、正しい方法を知れば、ある程度自分で対処できることが判りました。そして、自分でできない時は、扇屋さんに駆け込みます。

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教室のご案内

20年以上続く着物ユーザー向けの『着物染み抜き教室』と、国家検定試験を目指すプロ向けの『染色補正塾』があります。当工房代表の家田貴之は職業訓練校講師、JICA日系人社会研修講師を務め現在までに延べ3000名を超える方に受講いただいております。

教室開催地(2019年9月21日)

教室開催の会場は変わる事がございますが、2019年9月21日は佃区民館にて行いました。

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