着物染み抜き教室・2018年10月14日

染み抜き教室のご紹介2018年10月14日

10月14日、今年最後のしみ抜き教室を開催しました。

猛暑が過ぎたと思ったら、朝晩は急に冷え込むようになりました。

朝は少し雨がぱらついていましたが、少しずつ晴れ間が見えて

なんとか雨は降らずにすみました。

会場の窓からは着物姿の女性がちらほら見られ、

お着物にはちょうどいい気候だったのかもしれませんね。

今回のしみ抜き教室は、9名の方々が受講されました。

遠くは石川県からもご参加いただき、今回は少人数だからこそ気軽に質問や疑問が飛び交う活気あふれる会になりました。

初回講座 ~応急処置編~

初回はお着物を着ているときのトラブルにどう対処していくか、

また普段のお手入れをどうするかをお伝えする講義です。

しみ抜き教室を始めて18年以上、今回も

「おばあちゃんの着物」の出番です。

おばあちゃんの着物は今日も

醤油をたらされ、プリンを落とされ、抹茶を付けられ、野菜ジュースをこぼされ…( ;∀;)

お着物を着ているときこんなトラブルがあったら、どうすればいいのか?を

実際にシミを付けて皆さんにご説明させていただきました。

(なお、お着物は教室が終わった後にしみ抜きをちゃんとしてますのでご安心ください!)

ポイントは焦らず、冷静に。

おしぼりで叩いたりハンカチで擦ったり、ついやってしまいがちなことほど

着物にダメージを与えます。

出来ることはするけど、これ以上はプロにお任せする。

着物と長く付き合うためのコツとも言えますね。

この他にも、着物の保管のしかたや防水加工についてなど、

気をつけていただきたいことをご説明しました。

衿・袖口洗い(実技教室)

2講座目からは実践編、ベンジンを使った衿と袖口の洗い方です。

特製のしみ抜きセットの概要と使い方をレクチャーしたら、まずは練習布で実践。

練習布とはいえ、やはり着物の生地で絹。皆さん最初は緊張気味ですが、

何度か練習すると道具の使い方にも慣れてきます。

となると、早く自分の着物をきれいにしたい! とうずうずしてくるようでした。

待ちに待った3、4講座目、実際にご自分のお着物の衿と袖口を洗っていただきます!

一度着ると必ず汚れてしまう衿と袖口を自分で洗えれば、

お着物を手入れに出す回数も減りますね。

普段からご自分でベンジンを使ってお手入れをされているお客様も、

「今までは、ビクビクしながら衿汚れの手入れをしていましたが、少し自信がつきました(^-^)  」

とおっしゃってくださいました。

ベンジンは着物の雑誌や本でも使い方が紹介されていますが、

やはりそれだけでは不安なもの。

既に実践されている方も、ぜひ受講ください。

より効率よく、輪ジミにならないやり方を実際にお教えしていますよ。

ご参加いただいた皆さん、長い時間一日本当にお疲れ様でした!

ご参加いただいた方からの感想(2018年10月1日)

○今まで素人が手を出しちゃいけない、としみ抜きはプロにおねがいするだけでしたが、自分でできる処置を教えていただいたおかげで自分ができること⇔プロにまかせるべきことが、明確になりました! あと、今まで正しいと思っていたことに誤解がたくさんあることを教えて頂いて、目からうろこでした!

○着物の知識もあまりなかったのですが、とてもわかりやすかったです

○とても興味深く、今までの事が腑に落ちました。

○大変参考になりました

○着付けなどはお教室が全国にたくさんありますが、このようなお手入れのお教室は唯一だと思います。長年知りたかったことが学べ、とても有意義でした。ありがとうございました。

○今日はとても興味深く、お話も楽しく判りやすく、あっという間にタイムリミットが来てしまいました。まだまだお聞きしたいこと、ご指導いただきたいこと、後から後から出てくる気がしております。

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教室のご案内

20年以上続く着物ユーザー向けの『着物染み抜き教室』と、国家検定試験を目指すプロ向けの『染色補正塾』があります。当工房代表の家田貴之は職業訓練校講師、JICA日系人社会研修講師を務め現在までに延べ3000名を超える方に受講いただいております。

教室開催地(2018年10月14日)

教室開催の会場は変わる事がございますが、2018年10月14日は佃区民館にて行いました。

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