着物染み抜き教室・2017年4月16日

染み抜き教室のご紹介2017年4月16日

4月16日に、今年初めてのしみ抜き教室を開催しました。

今回からは、より皆さんに快適にお手入れをしていただくため、

扇風機を2台設置しました!

やはりベンジンといった有機溶剤は慣れず体調を悪くしてしまう方もいらっしゃるので、

ご自宅ではしっかり換気するようお伝えしています。

今回は着物好きな14名の方にご参加いただき、

参加者同士でも普段着物を着る方が悩みがちな相談や「あるある」が行き交い、

とても活気的な教室となりました。

初回講座 ~応急処置編~


初回の講座は、応急処置の基本について実演を交えてご説明しました。

食事の際、シミを付けてしまったときにどうするか、

よく言われる、『オシボリで叩く』は正しいのか?解説いたします。

濡れた生地はデリケート、それでは生地を傷めてしまいます。

では、どの様に、これは外出先で道具も限られる中、付けてしまったシミをどうしても

目立たなくしたいときの、あくまで応急処置です。

シミ別対処法で、落ち着いて対応することが重要です。

今回は、醤油、抹茶、野菜ジュース、エクレアを

実際に着物に付けてみての応急処置の実演です。

皆さん興味深そうに講師の手元を覗き込んでいました。

実演以外にも、皆さんが普段着物をお手入れするうえで気を付けたほうが良いことを

ご説明しました。

他には、防虫剤を使うときの注意点についてや、

意外と多いトラブル、カビについて。

着物にカビを生やさないために大事なことは何かを解説しました。

他染み抜き教室の様子

衿・袖口洗い(実技教室)

2講座目は、しみ抜きセットの内容やその中にある

ブラシや霧吹きなどの道具の使い方の説明を受けたあと…

さっそく、練習用の布生地を使って実践です!

ベンジンを安全に使用する上で欠かせない、使用上の注意点を説明。

ブラシをかける練習には、練習用の布(絹)を用意してあるので、

安心してブラシをかける練習ができますね。

時間を追うごとに、皆さん少しずつ道具に慣れ、

霧吹きもうまく吹けるようになってきました。

道具がうまく扱えるようになってきたところで、

3、4講座目はいよいよ、お持ちいただいたご自分の着物を使っての実践です!

ベンジンを使って実際にしみ抜きしていただきました!

着物を着るとどうしても付いてしまう衿と袖口の皮脂汚れがスッキリ落ちていきます。

「落ちた!」「キレイになる〜!」

しばらくすると、所々で歓声が上がります。

きれいになったご自分のお着物に、皆さん嬉しそうでした。

着物を気軽に、長く親しんでいただくために、

今回のしみ抜き教室がお役に立てば幸いです。

ご参加いただいた皆さん、一日本当にお疲れ様でした!

ご参加いただいた方からの感想2017年4月15日

○大変わかりやすく、参考になりました。(匿名)

○とても実践的で勉強になりました。今回参加できなかった回もまた聴きたいです。(YI様)

○ベンジンを使ってのシミ抜きは知っていましたが、

実際に自分で行うことにはためらいがありました。

今回の教室で、きちんとポイントを押さえれば思った以上に簡単にできる事がわかり、

今後は汚れに対する心配が減ると思います。有難うございました。(神奈川県 RH様)

○大変勉強になりました。楽しかったです。

しみや汚れに対して、少し理解が深まり、安心して着物が着れる気がします。(東京都 KD様)

○すごく丁寧でわかりやすかった。全員の分を説明しながら見本を見せてくださるので、

知識も定着しやすいと思う。(東京都 HF様)

○ベンジンの使い方がわかったので、衿の汚れくらいは自分で落とせるようになりたいと思う。(東京都 MS様)

○今後、着用後に教えていただいた汚れ落としをして、着物を大切にしていきたいです。

すごく役立ちそうです!!(東京都 MK様)

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教室のご案内

20年以上続く着物ユーザー向けの『着物染み抜き教室』と、国家検定試験を目指すプロ向けの『染色補正塾』があります。当工房代表の家田貴之は職業訓練校講師、JICA日系人社会研修講師を務め現在までに延べ3000名を超える方に受講いただいております。

教室開催地(2017年4月15日)

教室開催の会場は変わる事がございますが、2017年4月15日は佃区民館にて行いました。

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