着物染み抜き教室・2016年6月12日

染み抜き教室のご紹介2016年6月12日

梅雨入り間近の6月12日、今年初のしみ抜き教室を開催しました。

どうしても換気が必要なので、

寒い日では窓を開けるのも大変ですし雨の日は湿気がというところなのですが、

なんとかお天気はもって、曇り空の教室となりました。

しかしながら10名の方にご参加いただき、中には

「参加するのを楽しみにしていました!」と言ってくださる方もいて、

ぜひ着物ライフのお役に立つべくしっかりとお話させていただきました!

初回講座 ~応急処置編~

初回は、食事の時の食べこぼしでシミを付けてしまったときにどうするか、

応急処置の基本について実演を交えてご説明しました。

これは外出先で道具も限られる中、付けてしまったシミをどうしても

目立たなくしたいときの、あくまで応急処置です。

食べこぼしてしまったとき、焦ってついおしぼりやタオルで

叩いたりゴシゴシこすったりしてしまいますよね。

でも、それでは生地を傷めてしまうので、落ち着いて対応することが重要です。

今回は、醤油、抹茶、野菜ジュース、エクレアを

実際に着物に付けてみての応急処置の実演です。

皆さん興味深そうに講師の手元を覗き込んでいました。

実演以外にも、皆さんが普段着物をお手入れするうえで気を付けたほうが良いことを

ご説明しました。

○防虫剤を使うときの注意点について?

○意外と多いトラブル、着物にカビを生やさないために大事なことは何か?

○カビが生えてしまったときはどうする?

衿・袖口洗い(実技教室)

2講座目は、しみ抜きセットの内容やその中にある

ブラシや霧吹きなどの道具の使い方の説明を受けたあと…

さっそく、練習用の布生地を使って実践です!(写真は使用する晒しの畳み方)

練習用とはいえ、着物の生地にブラシをかけるのは緊張しますよね。

練習用の布を用意してある為安心してブラシをかける練習ができますね。

繰り返し練習していると、皆さん少しずつ道具に慣れ、

霧吹きもうまく吹けるようになってきました。

道具がうまく扱えるようになってきたところで、

3、4講座目はいよいよ、お持ちいただいたご自分の着物を使っての実践です!

着物を着るとどうしても付いてしまう衿と袖口の皮脂汚れを、

ベンジンを使って実際にしみ抜きしていただきました!

最初は皆さん集中して静かな教室でしたが…

「落ちた!」

しばらくすると、所々で歓声が上がります。

きれいになったご自分のお着物に、皆さん嬉しそうでした。

着物を気軽に、長く親しんでいただくために、

今回のしみ抜き教室がお役に立てば幸いです。

ご参加いただいた皆さん、一日本当にお疲れ様でした!

ご参加いただいた方からの感想(2016年6月12日)

○自分で手入れができる事があることを実感できて感激した。かなり安心してもう少し気楽に着物が着られそうです。(MN様)

○とても良かったです。これから自分で衿・袖口を洗いたいと思います。(神奈川県 KK様)

○とても楽しく、わかりやすかったです。毎回、着物をどのようにお手入れしたら良いかわからなかったのですが、不安なくお手入れできると思います。ありがとうございました。(東京都 TK様)

○いつも自己流でしみとりをしていましたが、力加減や手つき等実習でしかわからない事を学べました。(千葉県 MN様)

○とてもていねいに教えて頂いて自分でも出来そうな気がします。ありがとうございました。(東京都 KT様)

○半衿の汚れがきれいにとれたのでうれしかったです。(東京都 MH様)

○2度目の参加でしたが、すっかり忘れていたのでとても良かったです。今度はきちんと自分で出来るよう実践してゆきたいと思います。(東京都 YS様)

○大変勉強になりました。繰り返し目で見てからの実習なので使えると思います。またプロの技がわかりやすく解説され(特に順序、動き)ムダのないなめらかな手順に感心しました。(東京都 NA様)

○本を見ただけではわからないことがよくわかった。ベンジンが怖くなくなった。(匿名)

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教室のご案内

20年以上続く着物ユーザー向けの『着物染み抜き教室』と、国家検定試験を目指すプロ向けの『染色補正塾』があります。当工房代表の家田貴之は職業訓練校講師、JICA日系人社会研修講師を務め現在までに延べ3000名を超える方に受講いただいております。

教室開催地(2016年6月12日)

教室開催の会場は変わる事がございますが、2016年6月12日は佃区民館にて行いました。

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