サービス一覧

きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。
しみ抜き、洗い張り、仕立て等お客様のお着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。

    しみ抜き

    染み抜きは、どの作業を始めに行うかがとても大切です。
    作業や薬品の使用順番を間違えるとシミが抜けなくなるばかりか、生地を傷めてしまいます。
    たとえば、着用時の食べこぼし、ワインやコーヒー、泥ハネ等の水性の染み等をご自分で応急処置をされる際も注意が必要です。おしぼり等で叩くように処理すると、生地が擦れ、染みや輪ジミを広げる原因となります。口紅やインク等の油性の染みには、ベンジン等の有機溶剤が有効ですが、有機溶剤も数多くの種類があり、溶剤の使用順序を間違えると生地の中で固まり落ちなくなる物もある為注意が必要です。

    きもの工房扇屋では、着物専門の修復職種である染色補正技能士の技術により生地や染めの状態を見極め最適な方法で「染み抜き」「修復」を行います。
    着物や帯など和装品を主に修復しておりますが、シルク生地の洋服などの染み抜きも得意としております。
    「染色補正技能士」とは着物の染み抜きの専門家として厚生労働省が唯一認めている国家資格です。

    きもの工房 扇屋では、染み抜きのお見積もりを即日いたします。
    お急ぎの場合はきもの工房 扇屋へお問い合わせ下さい。

    しみ抜き

    染みの種類には、抹茶やファンデーション、泥など粉末状の物の「付着」・醤油、ケチャップ、口紅、血液などの「吸着」・接着剤などの「粘着」・ボールペンのインク、コーヒー、ワインなどの「染着」・時間の経過やカビにより黄ばみとなってしまう「変色」があります。
    着用時の食べこぼしのシミにはタンパク質を含むものが多くあります。また、血液や墨もタンパク質を含んでいます。ご自分で処理する上で気を付けなければならない事があります。

    タンパク質は約60度以上の熱が加わると固まる性質があります。このシミがついたままの状態で、ドライヤーやアイロンでのプレス等で熱を加えると大変落としにくい染みに変化します。ご自分で固まった染みを落とすのはほぼ不可能となるため、熱を加えてはいけません。
    何故なら、着物生地の多くは絹糸を使用しています。絹糸の原料は蚕から作られるフィブロインというタンパク質ですから、タンパク質の上にタンパク質がついて固まってしまうと、染み抜きが困難なだけでなく生地を傷めてしまう恐れがあります。扇屋では、このタンパク質を分解する酵素を使い分け、生地に負担をかけないようにシミを抜いていきます。

    油性の染みはベンジンを使い落とす事も可能です。とくにファンデーションは作業方法を知る事で簡単に落とす事が可能です。詳しくは「着物しみ抜き教室」で説明しております。

    水性の染みは水を使用しますが、私たちが染色補正技術取得の修行をはじめた際も、ベンジンの使用が身に付いた後に教わる難しい技術です。輪ジミを作る原因ともなりますのでお勧めしません。

    きもの工房扇屋では、着用時の襟の汚れやファンデーションなど「付着」染みはご自分で、それ以外の染みは専門家である私たちにお任せいただきたいと考えております。
    着物全体に浮き出てしまった黄ばみ、無数の染み、友禅のにじみ、金の変色、など染みの種類は一点一点異なります。染みの種類だけでなく、生地の種類や染色方法、製造方法もそれぞれ異なるため、修復方法は着物によって変わってくるのです。扇屋では大切なお着物を長くお召し頂ける様、一級染色補正技能士の資格を持った専門家が、それぞれの着物にあった修復方法をみつけます。30年以上前についた時間が経った古いシミ、他店では落としきれない染みも、あきらめずにぜひ一度扇屋にご相談ください。

     
  • 友禅のシミ抜き作業
    友禅のシミ抜き作業

    口の横にあるシミを抜く際、友禅の染料も落ちてしまいます。予め柄の写真を残し、しみ抜き後に描きなおし修復します。

  • 刺繍の中のしみ抜き作業
    刺繍の中のしみ抜き作業

    赤い色素を抜く作業です。刺繍はデリケートな為、細い筆を使い他に薬品が付着しないように細心の注意を払います。

  • 汗洗い

    着物に汗の成分が残っていると、変色や黄変染みになる原因となります。

    丸洗いでは水を使用しないため、水性の汗汚れを落とすことができません。 また、汗染みは霧を吹きかける位では完全除去できません。

    汗洗いとは、脇や帯下など汗を吸っている箇所にエアーブラシを使い細かい霧を吹き掛け、汗が浮いてきたのを確認し『超音波洗浄機』により汗の成分を洗い流します。その後部分仕上げをし、風合いを整え作業完了となります。

    衣替えのお手入れの一環として、丸洗いとの併用をお勧めしております。

    金落としと金加工

    現代の着物は、主に樹脂を使用し金加工されています。

    しかし、数十年前の着物には樹脂ではなく糊を使用して制作された着物があります。この糊は水溶性で、年月が経つと硬化し生地を弱らせる原因となります。

    このため、早い時期に糊を洗い落とし樹脂と差し替えることをお勧めしています。

    糊を洗い落とすと言っても、水で洗うだけでは落としきれません。糊の成分を分解する薬品を使用して完全に分解し洗浄します。その後、金粉を混ぜた樹脂に置きなおす・フィルム金を圧着させる等の作業により修復していきます。

     
  • 金樹脂の修復作業
    金樹脂の修復作業

    防虫剤のガスにより帯で使われていた樹脂が溶け、間に挟まれた和紙が接着された事例です。
    生地を傷めないよう慎重に和紙を取り除き、柄の剥がれた箇所には金加工を施しました。

  • 古い金加工の修復
    古い金加工の修復

    黒カビが原因で金が変色してしまった事例です。
    黒カビを洗い落とした後、金加工により柄足ししました。

  • 金箔の修復作業
    金箔の修復作業

    樹脂により張られていた金箔が、経年により剥がれてしまった事例です。
    金箔が剥がれた部分に箔を貼り直し、元の輝きを取り戻しました。

  • 柄足し

    身幅を広げ柄が合わなくなった時や、オリジナルで柄を付け加えたい時などに、友禅をさして柄を追加することができます。

    また、金加工や刺繍を加えることもできます。生地や色、柄を見てアドバイスさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

     
  • 友禅の柄足し作業
    友禅の柄足し作業

    縫い合わせたところで柄(花)がとぎれていため、それらを繋ぐように友禅をさし、金加工しました。

  • 絞り染め直しの作業
    絞り染め直しの作業

    絞り染めの一部分が染まっていない為、その部分だけ染めました。

  • 友禅直し

  • 友禅直し作業
    友禅直し作業

    友禅の糸目がはみ出したことで、その部分だけ染まらず白く残ってしまった部分を、染料を使って染め直しました。

  • 擦れ直し

  • 擦れ直し作業
    擦れ直し作業

    帯を締める際にできた白い擦れを、染料を使い染め直しました。

  • 裄消し

    袖の長さだけが短くてサイズが合わず裄出しをされる場合は、一緒に裄消し(筋消し)をお勧めします。

    仕立ててから永く時間が経っている着物や何度か着られた着物は、縫い目が汚れたり焼けている事が多いためです。

    まず袖と身頃の縫い目を解き、生地を伸ばした後汚れを洗い落とします。

    縫い込みを境に今まで表に出ていた生地が色焼けている時(色褪せ)は、身頃と袖の色を合わせるため焼け直しを行います。色を合わせましたら、解いた箇所を縫い合わせ仕立てます。

    裄出しは、解く前に縫い込みの生地がどれくらいあるかを確認してからの作業となります。また、色焼けがあるかは実際に着物を解いてみないと分からないことが多く、お見積り時では判断しかねるため、追加作業となることが多いです。

    カビ落とし

  • カビ落とし作業
    カビ落とし作業

    友禅の中のカビを落とし、漂白したのち薄くなった色を染め直しました。

  • 焦げ落とし

  • アイロンの焦げ落とし
    アイロンの焦げ落とし

    生地が弱っているため、状態を見ながら生地に負担を掛けないようにしみ抜きします。

  • 色ヤケ直し

  • 色ヤケ直し
    色ヤケ直し

    辻が花の着物が、日焼けにより変色してしまった事例です。失われた色のみを染め直しました。

  • 地直し色かけ

  • 地直し色かけ作業(淡色)
    地直し色かけ作業(淡色)

    縫い目左右の染め濃度が違う為、薄いほうの生地を染めて色を合わせました。

  • 地直し色かけ作業(緑色)
    地直し色かけ作業(緑色)

    衿の色が変色した為、無くなった色を染め直しました。


  • しみ抜き 料金

    着物のしみや状態により、一括りな価格は設定しにくいのですが、作業にかかる時間を基準に適正な料金を頂いております。
    きもの工房扇屋では、修復に必要と思われるプランとお見積りをお伝えし、ご納得頂いた上で作業に掛かります。

    ※お客様の大切なお着物をお預かりする事は、染色補正技能士(着物修復の専門家)として大変幸せな事だと思っております。持ち得る技術を最大にいかし修復する事をお約束致します。しかし、シミや汚れが現状より綺麗にならない(全く変化が無い)場合、当店の判断基準により染み抜き代金の一部を返金いたします。

    しみ抜き 一箇所500円~
    *めやす3×3cmを1箇所として500~3,000円の作業内容となります。

    作業内容 料金
    しみ抜き 500円~
    衿洗い+袖口洗い
    *比翼付きは1,000円増し
    (衿汗は含まない着物診断は無料)
    3,000円
    しみ抜きおまかせプラン

    ご予算の範囲内で、お顔周りや上前など目立つ所のみを重点的に染み抜きするおまかせプランです。
    (しみ抜き箇所は当店にお任せいただきます)

    ◆おまかせしみ抜きプラン 10,000円~

    ご予算に応じ、「○○円位までで直したい」「丸洗いもお願い」等のご要望にも対応いたしますので、お気軽にご相談下さい。

    作業内容 料金
    ・おまかせ目立つしみ抜き
    ・着物診断(料金内での作業となります。)
    10,000円~